本日は税理士試験の結果発表です。
税理士試験は、5科目に合格する必要がありますが、1年1科目ずつ受験して積み上げていくことが可能な試験です。
合否は本人に郵送されますが、5科目目に合格した場合は、官報に掲載されます。税理士業界では、これを官報合格者と呼んでいます。
官報は、毎朝8時半にはインターネットで掲載されますので、郵送される前に結果を知ることができます。
筆者の知り合いも、数名が午前中に合格の喜びに浸っていました。合格者の嬉しそうな顔を見ていると、嬉しくなります。
今年結果が出なかった方は、努力が報われなくて本当に残念です。
官報合格者は前年比で約1割減少
平成28年度の官報合格者は756名でした。平成27年度は835名のため、約1割減少したことになります。
平成27年度も、平成26年度比で官報合格者が1割近い減少幅でした。合格者の減少は、難易度が上がったのではなく受験者が減少しているためですので、特別な出来事が起きない限り、この傾向は今後も続くものと思われます。
官報合格者=税理士事務所勤務とは限らない
データがなく、筆者の実感なのですが、官報合格者=税理士事務所勤務とは限りません。
よく耳にするのは、元々税理士事務所に勤務しながら税理士試験を受験、仕事は一般企業に転職したものの受験を継続して官報合格、というパターンです。
合格者が1割減っているのに、その全員が税理士業界に籍を置いているとは限らないのです。
以前にも当ブログで取り上げましたが、税理士業界が先細りするのではと改めて不安になります。
感謝の気持ちを忘れない
官報合格した方に、合格おめでとう、と声をかけた時のことです。筆者に対して、合格した時の気持ちはどうでしたか?と聞かれ、あの時の感動を思い出すまでに時間がかかりました。
今では、まるで当然のように税理士の仕事をさせていただいていますが、それもこれも、あの時合格できたから。
合格できたのは、もちろん自分自身の努力が一番ですが、周りのサポートがあったから。
どうでしたか?と聞かれた時に、これらの事が頭の中を駆け巡り、言葉に詰まりました。
改めて、感謝の気持ちを持って仕事に取り組んでいきます。