ふるさと納税の返礼品は限度を設けた方が良いのでは?

先日、あるテレビ番組を見ていると、ふるさと納税の返礼品で食料品の殆どを賄っている方が紹介されていました。

番組の流れとしては、この話がメインテーマではなく、「ふるさと納税で食費が賄えるなんて凄いね」と、サラッと紹介した感じでしたが、筆者は嫌な気持ちになりました。

数千万円のふるさと納税を行うと返礼品の価値は1千万円以上

番組で紹介された方は、ふるさと納税を数千万円(確か3千万円ぐらい)行なっていて、自己負担が2千円で済んだそうです。

返礼品の内容まで紹介すると、ただのやっかみになりそうなので、敢えて書かないでおきますが、とにかく凄い返礼品の数々でした。

お金持ちの方ほどお得な制度に敏感なのだと、改めて認識しました。

返礼品の価値の目安は5割から3割へ

ふるさと納税の返礼品の価値は、ふるさと納税額の4割から5割程度とされていました。

ところが、納税額の半分が返礼品となって戻ってくるのは流石にやりすぎだろう、との意見があったのでしょう。

総務省は、本年(2017年)4月に、返礼品の価値をふるさと納税額の3割に下げるよう、各市町村へ指導しました。

そのため、今後の返礼品の価値はふるさと納税額の3割程度になります。

問題は返礼品の価値ではなく、ふるさと納税の仕組みにあり

ふるさと納税は、ごくザックリと言えば、支払う住民税の2割までを限度として、住民税から引くことができます。

このことを図にすると、次の通りです。

(注意)

・厳密には、ふるさと納税は所得税からも控除されます。

・ふるさと納税のうち2千円は引くことができません。

この仕組みに問題があると、筆者は考えています。

支払うべき住民税の2割まで引くことができる、ということは、言い換えると

・住民税が1億円の人は、ふるさと納税を余すことなく引ける限度が2千万円。

・住民税が10万円の人は、ふるさと納税を余すことなく引ける限度が2万円。

ということです。

仮に、返礼品の価値が3割程度とすると

・住民税が1億円の人は、ふるさと納税を最大限生かすと、600万円相当の返礼品を受け取る

・住民税が10万円の人は、ふるさと納税を最大限生かすと、6千円相当の返礼品を受け取る

ことになります。

つまり、返礼品の価値が5割だろうと3割だろうと、高額納税者はふるさと納税を多額に行うことができるので、返礼品の絶対的な価値も高額になることが問題点だと考えます。

高額納税者は、その分公益に貢献しているので、これぐらい良いだろうとの考え方もあるかもしれませんが、流石に600万円相当の返礼品は、やりすぎ感、不公平感が拭えません。

マイナンバーを利用すれば?

ふるさと納税の限度額は、現状で住民税の2割というルールがあるので、納税額そのものに限度を設けるのではなく、納税者側が受け取る返礼品に限度を設ける方法を提案します。

仮にふるさと納税を2千万円行なったとしても、返礼品は50万円相当までですよ、といったイメージです。

折角マイナンバーを導入したのですから、マイナンバーを使って各人のふるさと納税の履歴を把握する仕組みにすれば、問題なく返礼品の制限ができそうですが、如何でしょうか?

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【編集後記】

スタバのカスタマイズで、初めて納得のいくものができました。

抹茶ティーラテに、抹茶パウダー増量+シロップ抜き+ソイに変更+オールミルク+エスプレッソショット×2(ベンティなら×3でも良いかも)+ホイップクリーム です!

美味しかったのですが、注文にめちゃくちゃ時間がかかりました。。。

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