説明する立場と説明を受ける側では、同じ資料を見ても受け止め方が異なります。
説明する立場としては、説明を受ける方の考え方や気持ちを汲み取った資料作りを行わないと、言いたいことが伝わりません。
最近、そのことを改めて実感した出来事がありました。
資金繰りが不安な大家さん
お客様は、大家業を始めたばかりの方です。
経験不足からか、資金繰りに不安いっぱいです。
先々どのような出費があるか分からないので、生活費としてどれぐらい使っていいか分からないとのこと。
腕の見せ所です!
さっそく資金繰り予定表を作成
家賃収入や返済の状況などをヒアリングした結果、月単位では収支が厳しい月もあるが、徐々に預金が増えていくことが予想できました。
当面の資金繰りに自信がない、不安な様子でしたので、問題なく資金が廻ることをご理解頂くため、資金繰り予定表に落とし込んでみることにしました。
どこにでもある、普通の資金繰り表の形式です。
※数字は適当ですので、辻褄が合っていないなどのツッコミは無しでお願いします。
納得感を感じられない
出来上がった資金繰り表をお持ちしてお客様訪問、資金繰りの見込みについて説明しました。
説明時には、それなりの納得感を感じたので、まぁ良かったなぁと訪問を終えました。が・・。
その後何度か電話で質問を受けるうちに、どうも納得されていない、不安感が消えていない様子が伝わってきました。
お金が足りるかヒヤヒヤすることがある、とも仰っています。
資金繰り表に間違いはなさそうですし、さあ困りました。どのように解決しましょう?
こんな表の方が良いかも
お客様とやりとりしているうちに、ふと思いました。
通帳の予測のようなものを作ってはどうだろうか?普段見ている通帳と同じような形式なら、実感を得やすいのではないか?
ものは試しです。さっそく作ってみました。
作ってみると、お客様の仰る、お金が足りるかヒヤヒヤする意味が分かりました。1月15日の借入金返済後の残高がヒヤヒヤです。
とはいえ、着実に残高が増えていることも実感できました。
少しドキドキしながらお客様に見てもらいました。
すると、とても安心された様子が伝わってきました。ご納得いただいたようです。
あぁ、良かった。資料の作成は簡単なものでしたが、成果はバッチリです。
まとめ
説明の方法や資料作成、常套手段に囚われず、ケースバイケース!
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【編集後記】
お客様から、亀十のどら焼きを頂きました。
浅草に行った時には、並んででも買う逸品。嬉しいです。