他の相続人に相続税申告書を勝手に提出された場合の考え方

相続税の申告書は、通常は相続人全員が共同で提出しますが、各相続人が個別に提出することもできます。

(参考)

相続税の申告書は相続人毎に行うことができるが、注意事項あり
相続税の申告書は、通常は相続人及び受遺者(以下、相続人等)全員の連名と捺印を持って申告するものです。 申告書の1ページ目の様式はこちら...

個別に申告書を提出する状況は、相続人間で遺産分割協議が円滑に進んでいない(=遺産分けで揉めている)場合が多いです。

このような時に、ある相続人が、他の相続人分の申告書を提出してしまうことがあります。

そんな時の考え方などをまとめてみました。

押印があって初めて申告したと認められる

申告書は、押印があって初めて「有効な申告書」として取り扱われます。

申告とは、申告する意思がある前提です。

押印がある=申告する意思がある=提出された申告書は有効である、という考え方です。

相続税に限らず、所得税や贈与税についても同様です。

相続税の申告書は、相続人ごとに名前や住所、そして押印欄があります。

例えば、相続人Aが上記の申告書を提出する場合

・相続人Aの欄は押印あり

・相続人B、相続人Cの欄は押印なし

の状態で申告書が提出されるはずです。

このような場合、申告書を受け取った税務署は

・相続人Aは申告あり

・相続人B、相続人Cは申告なし(申告の意思がない)

として取り扱います。

ここまでが形式的な取扱いです。

期限までに申告がない場合のペナルティ

期限までに申告がない場合は、本来支払うべき税額の5%〜20%をペナルティとして支払う必要があります。

もしも、本来支払うべき相続税が100万円だった場合は、期限までに申告がないときは最低5万円の罰金が別途かかることになります。

ただし、申告期限後2週間以内なら、ペナルティはありません。

押印がなくても申告したと認められる場合

申告書は、押印があることで申告の意思を判断します。

親切な税務職員なら、相続税申告書に押印がない相続人がいる場合、押印もれか敢えて押印しなかったのか、確認の連絡をしてくれることもあります。

ただし、押印がない場合でも、状況次第では申告の意思があったと認められる場合があります。

(申告が必要との認識がある場合で、他の相続人に提出を任せていた場合など)

勝手に押印された場合はどうなるか

それでは、自身の意思がないところで勝手に押印されて申告書が提出された場合は、どのように考えれば良いでしょうか。

例えば、相続人A、B、およびCがいたとして、AがB、Cの欄に三文判を押して申告書を提出した場合です。

この場合、形式的には相続人全員により申告書の提出があったものと取扱いされるでしょう。

相続人全員の押印がされている申告書を受け取ったら、税務署としては相続人全員に申告意思ありと判断するしかないためです。

ただし、それ以前の問題として、そもそも勝手に押印して申告書を提出しているために

・公文書偽造

として、先ほどの例では相続人Aが罪に問われる可能性があります。

相続人B、相続人Cにとっては、格好の攻撃材料になります。

くれぐれも、他の相続人について勝手に三文判を押さないようにしましょう。

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【編集後記】

午前中は未支給年金の問い合わせなど。午後は来客その他対応。夜間はセミナー講師の打ち合わせ。

みっちり働きました ∠(・`_´・ )

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