不動産の売却を行うと、国土交通省よりアンケート調査の協力依頼が来ることがあります。
このアンケート調査、予告なく突然やってくることもあり、ついつい怪しんでしまいます。
本記事では、アンケート調査の目的や情報漏れの危険性、アンケート結果の使い道などをまとめてみました。
目次
アンケート調査の目的は?
アンケート調査の目的は
・不動産取引価格情報の提供
・公示地価や基準地価の判定材料
に使用することです。
目的①不動産取引価格情報の提供とは?
不動産取引価格情報の提供とは、取引の事例を公表することで
・取引の際の参考
・透明性アップ
・信頼性アップ
につながることを期待して行なっているようです。
目的②公示地価や基準地価の判定材料とは?
公示地価や基準地価は、時々耳にする言葉だと思います。
・公示地価・・・毎年1月1日現在の価格を国土交通省が発表
・基準地価・・・毎年7月1日現在の価格を都道府県知事が発表
という違いがありますが、公示地価にはもう一つ大事な機能として
・路線価
・固定資産税の基になる評価額
の目安にもされています。
つまり、アンケートに答えると、路線価・固定資産税のアップ(またはダウン)に繋がる可能性がある、ということです。
情報漏洩の心配は?
アンケートの回答で心配になるのが、情報の流出・漏洩です。
実際に、2017年6月にwebによるアンケート回答につき情報の流出が起きています。
ただし、郵送によるアンケート回答については情報流出は一切おきていないとのこと。
※2017年11月24日現在、webによるアンケート回答はできません。
アンケートの内容
アンケートの正式な名前は「土地取引調査票」というA4で1枚のものです。
売買契約書があれば、簡単に記入できる項目ばかりです。
表面はこちら。
地番や地積など、土地の基本情報は最初から印字されています。
記入例もついています。
裏面もあります。
こちらも記入例がありますので、参考にしながら記入していきます。
アンケート結果はこんな感じで情報提供されている
アンケート結果は、国土交通省より「不動産取引価格情報検索」という形で情報提供されています。
試しに、筆者の地元で検索してみました。
・・・ちょっと小さいので、左半分だけ拡大してみます。
個人情報が伏せられた形式で公開されているのがわかります。
面積も数字を丸めてあるので、特定ができないようにしているようです。
こうやって見ると、突出した取引を除けば、この地域の相場は坪200万円前後だということがわかります。
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【編集後記】
九州場所は千秋楽に向けて盛り上がって・・と言いたいところですが、盛り上がっていない気がします。
とはいえ、白鵬を1敗差で追いかける力士が2人もいるので、好取組を期待したいところです。