クレジットカードは、使い方を間違えなければとても便利なもので、場合によっては現金で買い物をするよりお得になったりもします。
便利でお得なクレジットカードですが、借金をしているのと同じです。また、持っているだけでも維持費(年会費)が掛かるものもあります。取り扱いは慎重にしたいものです。
気づかないうちにクレジットカードを大量保有
クレジットカードは、何らかのサービスのためのカードと抱き合わせになっていることが多く、カード会社が発行した純粋な?クレジットカードを使用している方は少ないのではないでしょうか。
クレジットカードを抱き合わせると、入会金が無料、年会費が無料などと、何とかしてカード機能と持たせようと必死です。
無料につられてカードを次々と作っていると、いつの間にやらクレジットカードを10枚も保有していることもザラです。(筆者は、かつて釣られていた人間ですが、最近はなるべく作らないように心掛けています。)
クレジットカードの解約は電話が繋がれば簡単だけど・・
クレジットカードの保有が増えていることに気がつき、いざ解約しようにも、解約連絡は何故か電話のみで、このネット全盛のご時世で、前近代的な方法でしか解約できません。確信犯でしょうか。
電話を掛けようにも平日のみ対応は珍しくなく、電話を掛けても中々繋がりませんので、解約しようとする意欲を削がれやすいことこの上ありません。
繋がれば、解約手続きはあっさりしたもので、カードにハサミを入れて破棄するよう指示されておしまいです。
このあっさり感が、大変なことになります・・・。
解約した証拠がない!
ここからは筆者の身に起きた実例です。
とあるカード会社で、2枚カードを保有していました。1枚は20代の頃から使っていた日常用カード、もう1枚は特定の交通機関の予約のために止むを得ず作ったカードです。
ある時、日常用カードを他社に乗り換えるためにカードを解約しました。
それから1年ほど経ったある日、残されたもう1枚のカードの利用明細より、銀行引き落とし額が多い月があることを発見しました。
カード会社に問い合わせたところ、解約した筈の旧日常用カードが解約されておらず、年会費が引き落とされていた、ということでした。
解約証明書を忘れずに請求しよう
カードの解約は電話ですから、証拠はありません。カード会社側の通話記録を調べてもらいましたが、記録は残っていません、との回答。
いろいろ話を聞いていると、解約時に申し出を行うと「解約証明書」を発行できるとのこと。費用は無料です。
そのため、改めて解約手続きを行い、解約証明書の発行を申し出ると、数日で郵送されてきました。これで安心です。
クレジットカードの解約手続きは、意識しないで行うと口頭ベースで全て終わってしまい、証拠が残りません。
証拠がないと、後日に何らかの不具合が生じた時に主張できません。
筆者の場合は年会費程度で済みましたが、万が一解約したつもりになっていて何らかの形で悪用されることが有ったら、とても怖いことです。
クレジットカードを解約される方は、忘れずに解約証明書の請求を依頼して、きっちり証拠を残すようにしましょう。