税理士の仕事振りは、どう評価すれば良いのでしょうか。
「払えって言われた納税額、本当にあってるの?」
「作ってくれた申告書は間違い無いの?」
「相談したら答えてくれたのは良いけど、なんとなく心もとない。。」
ちょっと考えてみました。
税理士の仕事振りは評価が難しい
税理士の行なっている仕事振りの良し悪しは、評価が難しいのではないでしょうか。
理由は色々考えられますが
・判断する物差しや知識が不足している
・人の感覚による判断が正しいとは限らない
ことが大きいのかと。
知識云々は、優劣という意味ではありません。
税理士は、税金に関するプロですから知識があって当然。お客様はプロではないですから、税理士と比べて知識が不足しているのは仕方がないことです。
知識が不足していると、税理士の仕事振りの良し悪しは評価できず、その税理士を信用するかどうか、が判断基準になりがちです。
また、人間の感覚ですと、次のようなことがあれば、良い評価になるのではないでしょうか。
・税理士に申告をお願いしたら、思わぬ多額の税金が戻ってきた。
・自分では到底できないと思っていた手続きを、あっさりやってくれた。
・親身になって仕事をしてくれた。
・分かりやすかった。
これらは、裏を返せば、悪い評価になりそうです。。。
・税理士に申告をお願いしたら、思わぬ多額の税金を払えと言われた。
・手続きが面倒だから依頼したのに、自分も結構動かないといけなかった。
・なんだか不親切で冷たい。
・専門用語連発されても分からんし。
仕事振りを評価するにはどうすれば良いか
それでは、税理士の仕事振りの良し悪しは、どう評価すれば良いのでしょうか。
ネットで調べてみる
ネットは、ぶっちゃけ中々の脅威です(笑)
ただ、全部が全部脅威なのではなくて、例えば贈与税の非課税枠は年間110万円、など、決まりきっていることは、発信元が信頼できる限りネットの方が早くて正しいです。
そういえば、過去にこんなことがありました。
新規のお客様として、両親と成人したお子様がいらっしゃいました。
筆者が両親へ説明している内容を、なんと、お子様が手持ちのipadを使ってその場で検証しているのです!
変な汗を書きました。運転免許の路上教習で、隣の教官の目を気にしながら運転している感じ、と言いますか。。
さすがに税理士の目の前でネット検索は、その税理士が気の毒ですから特段のご配慮をいただけると有難いなぁ、と思うわけですが、持ち帰ってビシバシネット検索して検証するのは「アリ」じゃないかと思います。
なぜそうなったのか聞く
税金がなぜ戻ってくるのか、なぜ高い税金を払うことになるのか、納得できるまで税理士に聞くのもオススメです。
知らない言葉を使われたら、その言葉の意味も聞きましょう。
税金がたくさん戻ってくると、税理士だって理屈抜きで嬉しいものです。
ですが、感覚だけで判断せずに、なんで戻ってきたか、大まかな理由を聞いてみると、より納得感や満足感が得られます。
税金が戻ってくることに難しい理屈はいらない?
いえいえ、税金が戻ってくる=嬉しい、この人間の感覚を利用する人が、ごく稀にいるんです。
例えば、会社の社長さんを対象にした、このようなやり方を過去に見たことがあります(実話です)。
・年末調整をきちんとすれば、還付金が50万円あるとします。
・ここで、あえて年末調整をしないことにします。
・年末調整をしない代わりに、確定申告を行います。
・その結果、還付金の50万円は、税務署から社長さんの個人口座に振り込まれます。
この結果、どうなったと思われますか?
社長さんは諸手を挙げて大喜び。確定申告をしたら税金が50万円も戻ってきたのですから、感覚的には嬉しいでしょう。
この処理を行なった人は、社長さんの信頼(と報酬。。。)をガッチリ掴んだのでした。
他の税理士の意見を聞いてみる
もし可能なら、他の税理士の意見を聞いてみるのも参考になります。
セカンドオピニオン、って言われるものですね。
お医者さんの世界では、もはや当たり前になった感がありますが、税理士の世界でも、もっと当たり前に行われても良いのではないかと思います。
費用がかかるのが痛いですが。。
おわりに
まとめますと
・その税理士に聞く
・他の税理士に聞く
・自分で調べる
ということに尽きるのではないかと。
任せきりにしないことが、満足感に繋がるものと考えています。
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【編集後記】
最近、とても面白い人との出会いがありました。
出会いは大事です。