セルフ・オーサーシップという考え方についての講座を受講してきました。聞きなれない言葉に興味をもち、受講してきました。
どうすれば後悔しない決断ができるのか、そのポイントを解説する講座でした。
セルフ・オーサーシップという考え方
オーサーシップとは、直訳すると「著者になる」「創造者になる」という意味です。
つまり、セルフ・オーサーシップとは、自分自身の人生を自ら決めていく、ということになります。
今回受講した講義は2時間弱のもので、概要紹介にとどまった感は有りますが、聞いていて納得感のあるものでした。
講師の方は米国在住の方で、セルフ・オーサーシップは米国における理論のようです。
米国では確立している理論であるものの、それをそのまま日本に当てはめても馴染まないだろうと仰っておられましたが、聞いた感想としてはそんなことはなく、寧ろ主流になる理論ではないかと感じました。
人生は決断の連続
人生は、その大小は有りますが、決断の連続です。
大きいところだと、大学はどこにするのか、どんな仕事に就くのか、誰と結婚するのか、等々。
小さいところだと、定食屋で何を食べるのか、目的地にどんなルートや手段で行くのか、等々。
決断する、ということについて、個人差は有りますが、一般的には「しんどい」「難しい」という印象の方が強いのでは無いでしょうか。
なぜ難しいのか?
理由は色々あるでしょうが、人間は変化が無い方、決断しない方が本質的に楽だから、という講師説明には成る程、と感じました。
自分自身の決断の基準の癖を知る
決断を行うときの判断基準は様々です。
次の6つの判断基準の中で、一番強く思う基準と、一番弱いと思う基準を選んでみてください。
・データと情報が大事
・自分の感覚を信じる
・いいことあるさ(常に前向き)
・しっかり考えて、ダメなところを潰して、答えを出す
・他にも面白いこと、いい選択がありそう
・そもそも、その決断の手順や過程は正しいのか
いかがですか?なぜ、その決断基準になったのでしょうか?
決断基準は人それぞれですが、今まで生きてきたことで触れた習慣、環境、価値観や、確立した常識が影響しているためです。
これは、どの基準を選んだから悪い、という意味ではありません。自分自身の考え方の傾向、癖を知るためのものです。
決断をするにあたって、一番弱いと思う要素は見落とす可能性があるので気をつけましょう、ということです。
決断の基準の推移
それでは、決断の基準は、どのように推移していくものでしょうか。
・外部の声(例.親、先生、周りの友達)
・外部の声と自分の声の存在を意識する(一般的には大学生のころ)
・自分の声を聞き始める
・自分の声を作り上げる
・自分の声を信頼し、判断基準を作り上げる
・自分の声にコミットする(自分の声との約束)
誰でも最初は、外部の声が決断基準のはずです。
それが徐々に自分の声に置き換わって行くイメージです。
改めて、セルフ・オーサーシップについて
セルフ・オーサーシップとは、自分自身の人生を自分で決めていく、ということです。
やや厳しい言い方をすれば、自分の決断の結果は人のせいにしないで、自分の責任において納得して結果を受け入れて、前進すること。
車の運転に例えるなら、運転を他人や機械に任せないで、自分自身で運転すること。
ここまで書くと、何でもかんでも自分自身で考え決断して、といった感じで、自分に厳しく修行僧のような雰囲気すらしますが、そうではありません。
外部のサポートや意見は、寧ろ大歓迎。ただ、決断するのは自分自身、ということです。
外部の声を聞きつつ、(結果の良し悪しに関わらず)自分で決めたことと納得できるかどうか、それが自分自身で決断したこと、自分自身の内なる声を聞くこと、ということです。
決して、孤独な戦いをせよ、ということではありません。
まとめ
セルフ・オーサーシップという考え方について
・決断するのは自分
・自分の内なる声を聞く
・決断する癖を知る
ことについて紹介いたしました。
今後の人生において決断する場面に出くわしたときに、外部の意見は積極的に取り入れつつ、自分自身の判断基準で決断できるように、改めて意識していこうと思いました。
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【編集後記】
セルフ・オーサーシップの考え方は、税理士と納税者のあり方に繋がるなぁ、と感じたのですが、そのことについては後日書きたいと思います。