小規模企業共済。
フリーランスや不動産専業大家さんなど、中小企業・個人事業のための退職金制度です。
独立したばかりの頃は、退職金のような将来の備えについて、中々考えられないですし、掛金を支払うお金も心配です。
それでも、なるべく早く加入した方が、将来得になるのです。
退職金を受け取ると
現役を引退した際、退職金(正確には、一定の共済金や解約手当金)を受け取ることになります。
この退職金には税金が掛かりますが、次の計算式により計算します。
( 退職金 ー 退職所得控除 )× 2分の1 × 一定の率
退職所得控除って?
小規模企業共済に加入していた年数に応じた一定額です。
次の式により求めることができます。
(1) 加入年数が20年以下の場合
→ 40万円×加入年数
(2) 加入年数が20年を超える場合
→ 70万円×(加入年数ー20年)+800万円
加入年数は、年未満を切り上げて計算します。
(例.加入年月が19年1ヶ月→加入年数20年)
掛金や退職金の大小と加入年数は関係ない
掛金が多いほど退職金も多くなりますが、先程の加入年数や退職所得控除額が多くなることはありません。
掛金の大小に関係なく、加入年数が長いほど退職所得控除も大きくなります。
退職所得控除が大きくなれば、先の計算式の通り、税金の負担も減ります。
掛金1,000円で良いので、今すぐ加入
小規模企業共済の掛金月額は、最低1,000円〜最高70,000円(500円刻み)で、増減させることができます。
掛金1,000円ならばランチ代程度ですし、何とか支払うことができるでしょう。
掛金1,000円でも良いので、一刻も早く加入し、加入年数を稼いだ方が将来の退職金受取時に有利になります。
注意点
共済金や解約金の受け取る時期や方法によっては、退職所得扱いにならない場合があります。
受取手続きをされようとする場合は、くれぐれも慎重にご検討ください。