税金に関する研修を月に2回ほど受講しています。
税理士にとって税金の知識や活用法は、材料を仕入れるようなものです。
研修は、実際には当たり外れがあります。
研修の全部が役に立つことは殆ど無い、一つだけでも勉強になったらいいや、との態度で受講すると気が楽です。
そして、税金の知識や活用法だけでなく、講師の話し方など講師振りも意識して聞くと、講師業の勉強にもなり、一粒で二度おいしい受講となります。
研修内容の全部が役に立つのは珍しい
研修内容の全部が仕事に直結して物凄く勉強になりました!
というのは珍しいことです。
むしろ
・法律に書いてあることはわかるので、その背景とか教えてよ
・もっと深掘りして解説してよ
・何言ってるか分らない。もっと分かりやすく説明してよ
・テキスト棒読みとか意味無いし
と感じながら受講している時間のほうが長いです。
受講後に満足して帰ることのほうが少なく、感覚的には5回に1回。打率2割な感じです。
そんな研修だったら受けないほうが良いんじゃない?との疑問はもっともです。
研修に参加すると、移動時間も含めると半日使うことがほとんど。時間も勿体ないです。
それでも研修に参加するのは、知らない知識に出会える可能性を求めているからです。
可能性がある限りは、参加したほうが後悔がないかと。
参加したら、一つでも持って帰ることができれば儲けもの、と思って受講すれば、気が楽です。無駄なことをした感が薄れます。
ただし、何でも闇雲に受講するのではなく、参加を検討する段階で可能性が限りなくゼロのものは排除しています。
筆者の場合は、講師との相性や、業務との関連の強弱で判断しています。
どんなに内容が魅力的でも、講師がいまいちと思えば参加しません。
講師振りも研修内容として勉強する
講師振りが感じ良いな、と思ったら、なぜ感じが良いのか意識して受講するのがおススメです。
・通る声
・聞きやすい声
・滑舌のよさ
・やや低音で聞き取りやすい声
・早口ではない
・場にふさわしくない専門用語を使わない
・参加者のレベルに合わせた話しぶり
・テキストの棒読みではなく、適度なアドリブが入った解説振り
・適度な雑談を織り交ぜる
・段取りのよい説明
などなど
逆に、講師振りが良くないと感じたら、何が良くないのか意識して受講するのもおススメです。
・声が小さい
・テキスト棒読み
・専門に過ぎる用語やビジネス用語を使う
・発声が不明瞭で何を言っているのか分からない
・なんか暗い
・受講者のレベルに合わない説明内容
・時間配分がめちゃくちゃ
などなど。
これらの良いところや良くないところを具体化しておいて、自身が講師を行う際に活かすといい感じです。
といっても、講師経験のない方、講師を行う必要のない方に、講師を行うことを意識して研修を受講せよ、というのは現実的でないかもしれません。
筆者も、講師を経験するまでは、この講師は自分に合う合わない、好き嫌い程度の判断基準でした。
一度講師を経験すれば、他人の講師振りに自然と意識が向くようになります(たぶん)。
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【編集後記】
編集後記は、諸事情により暫くの間お休みします。