国民健康保険料や国民年金保険料を会社負担した場合は給料計算に気をつける

国民健康保険や国民年金保険料など、従業員が負担するべきものの一部を会社で負担した場合、どう処理するのが正しいのでしょうか?

従業員負担のものを会社が負担すると「給料」と同じ扱いになる

従業員が負担するべきものを会社が負担すると、その負担した金額は、従業員に対して給料を支払ったのと同じ扱いになります。

例えば次のものが、従業員が負担するべきものです。

・国民健康保険の保険料

・国民年金の保険料

・協会けんぽの保険料や厚生年金保険料などで、従業員負担とされている部分(=2分の1)

これらの保険料を会社が負担した場合、従業員はその分保険料の負担が軽くなります。

つまり、給料を貰うのと同じような利益が生まれますので、会社が負担した保険料も給料と同じように税金の対象にしましょう、ということになっています。

ただし、負担した金額が従業員一人あたり月額300円以下の場合は、大した利益ではないだろうということで給料扱いしないでOK、

単純に福利厚生費として処理して問題ありません。

会社負担にした場合は給料計算に気をつける

従業員が負担するべきものを会社負担した場合は、給料計算に少しだけ注意が必要です。

例えば、次のように会社が負担する場合は、どうすればよいでしょうか?

・国民健康保険料 月3万円の半分・・・・15,000円を会社が負担

・国民年金保険料 月16,490円の半分・・8,245円を会社が負担

・これらの保険料は、従業員自身が支払う

この場合の給料計算(給与明細の書きかた)は次のようになります。

項目 金額
基本給 300,000
社会保険料手当 ※1 23,245
合計 323,245
健康保険料 ※2
年金保険料 ※2
雇用保険料 ※3 969
社会保険料の計 969
社会保険料控除後の金額 322,276
源泉所得税 10,140
住民税 16,000
差引支給額 296,136

※1 会社が負担した金額は給料と同じ扱いですので、適当な名前の手当(この場合は「社会保険料手当」)を書いて、負担した金額を書きます。

※2 国民健康保険料や国民年金保険料を従業員本人が支払う場合は、会社が負担した(給料から控除する)社会保険料には何も記載しません。

※3 会社が負担した保険料は、雇用保険料の対象です。

保険料の支払いを会社で行った場合

保険料の支払いを会社で代行して行ったら、どうなるでしょうか?

例えば、次のように会社が負担する場合は、どうすればよいでしょうか?

・国民健康保険料 月3万円・・・・半額の15,000円を従業員から預かる

・国民年金保険料 月16,490円・・半額の8,245円を従業員から預かる

・これらの保険料は、会社が代行して支払う

この場合の給料計算(給与明細の書きかた)は次のようになります。

項目 金額
基本給 300,000
社会保険料手当 ※1 23,245
合計 323,245
健康保険料 ※2 30,000
年金保険料 ※2 16,490
雇用保険料 ※3 969
社会保険料の計 47,459
社会保険料控除後の金額 275,786
源泉所得税 7,490
住民税 16,000
差引支給額 252,296

※1と※3 先ほどと一緒です。

※2  会社が代行して支払った金額を記載します。

年末調整を行えばどちらも同じ答えに

保険料を従業員個人で支払う場合と、会社で支払う場合とで源泉所得税の金額が違っています。

損得があるのでしょうか??

前者の場合は、年末調整のときに国民健康保険料と国民年金保険料を給与から差引いて計算しますので、還付金が大きくなります。

普段の給料で考慮されている後者の場合は、還付金が小さくなります。

つまり、還付金で調整されることで、年間を通じた源泉所得税の負担額は同じ額になります。

備忘 所法188、所基通36−32

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【編集後記】

ローソンで、GODIVAとコラボしたショコラタルトが売っていたので、興味本位で購入したところ、コンビニスイーツのレベルを超えるお味に感激しました!

ちょっと高い(350円)ですけど、値段以上の価値があります。

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