将来独立開業を目指す税理士の転職を実体験ベースで考えてみた

税理士業界では、8月は転職のハイシーズンです。

転職したい動機は様々だと思います。

・もっと面白い仕事をしたい。

・自分の時間が欲しい

・もっと自分を鍛えたい。

・資産税、事業承継、組織再編をやりたい。

・もっと給料を貰いたい。

・もっと近いところで働きたい

・受験時間が欲しいのでアルバイトに切り替えたい

などなど。

では、将来の独立を見据えた転職の場合は、どんなことに気をつければ良いでしょうか。

転職5回を経て独立開業した筆者の経験を振り返ってみたいと思います。

先ずは判断基準と優先順位を決める

独立するための転職で、何を大事にしたいですか?

例えば、筆者なら・・・

・それなりの実務経験。例えば独立後に資産税でやっていきたいのに相続税法を合格していない、実務経験ゼロでは流石にしんどいのかな、と。

・退職してから走り始めるよりは、勤めながら準備をした方が独立後が多少スムーズです。準備には時間が必要。

・独立後の事業を継続させるためにも、自分自身の生活を安定させなければいけません。それなりの給料を貰わないと、将来にむけての蓄えをすることもできません。

全て確保できれば最高ですが、なかなか難しいと思うので、優先順位を決めるのはどうでしょうか。

・実務経験獲得   > 自分時間の確保 > 高い給料

・自分時間の確保  > 実務経験獲得  > 高い給料

・高い給料     > 自分時間の確保 > 実務経験獲得

などなど。

そうそう、こんな優先順位づけもあるかも知れませんね。

・実務経験獲得=高い給料  >>>>> 自分時間の確保

何を判断基準にして、何を優先順位にするかは全くの自由です。自由なだけに、自分自身の中で明確にしておいた方が

・似たような転職先が出てきたときに決められず、決断した時には募集締め切り。

・100点満点の転職先が無く、70点ぐらいの転職先ばかりで、いつまでも決められない。

ということを防ぐことができそうです。

転職活動の前に、自分自身の過去の経歴、将来やりたいことを見つめて、判断基準と優先順位を決めるのはお勧めです。

実務経験ゼロはしんどいが、長ければ良いというものではない

ここでの実務経験は、登録のための必要年数の話ではなく、仕事をしていく上での実務経験の話です。

例えば資産税の仕事を行う場合、実務経験が無いと、恐らく何から手を付ければ良いのか途方にくれることになると思います。

筆者の経歴では、税理士業界に入って16年強、資産税の経験が有りませんでした。

(ただし、株価計算や組織再編の経験は有りました。相続税法も合格しています。)

試算表を眺めていても、会社の節税や財務の改善をどうすれば良いのか、といったことはそれなりに考えが浮かびます。

しかし、株価がどうなるか、その結果として事業承継にどんな影響があるか、ましてや社長個人の資産状況や将来の相続税など、気にはなるけど具体的に何から手をつけて良いのかサッパリ分かりませんでした。

お前にはセンスがないからだ、と言われれば、確かにそうなのかもしれません。

ただ、筆者の能力では、相続税法の知識と目の前の試算表を、どうしても結びつけることが出来なかったのです。

それを可能にしたのは、実務経験でした。

実務経験がなくとも、専門書を学習したり、セミナーを受けることによってある程度はカバーできます。ある程度は。

サラリーマン税理士をしながら得る実務経験には、とても大きいメリットがあります。それは

・結果責任を100%求められない環境で仕事ができる

・隣の席に座っている、その道のエキスパートにすぐ質問できるし、誤りを正してもらえる

ことです。

独立後に一から新しい仕事をするのがダメとは言いませんし、寧ろ楽しいかもしれません。

ただ、独立後の収益の柱にしたいものを独立後に作り始めるのは、独立開業後のリスクを高めます。

独立後は、技術的スキルも大事ですが、仕事をどうやって獲得するかを自分なりに工夫して実行していく時間が必要になってきます。

収益の柱になる実務経験は、事前に準備しておくことをお勧めします。

ただ、勤務の実務経験は、5年より10年、10年より15年が良いかと問われれば、そんなことはないと思います。

分野にもよるでしょうが、一連の実務は1年で、更に自分のものにするには3年から5年あれば充分じゃないでしょうか?

経験する会計事務所の数も、独立後の時間を長くしたいという意味で、3社程度がベストだと思います。(筆者も、もう少し早く独立すればよかった。。)

それよりも、独立してから自分自身が100%責任を負わなければならない立場で判断する実務経験の方が何十倍も価値が有ります。

ただ、実務経験ゼロはしんどいので、ある程度の実務経験は獲得しておく、との考え方で良いと思います。

幸運にして居心地のよい職場に巡り合った場合

税理士事務所の中には、その人にとって居心地が良くて、独立心を忘れてしまう事務所があります。

筆者の場合は、3社目の大手税理士法人がそれに近い状況でした。

3年経験したら独立しようと決めていたにも関わらず、8年弱も在籍してしまいました。

独立心を忘れてしまうぐらい居心地がよく、独立して何かを成そうという気持ちがなければ、そもそも独立しなくて良いので、人生の判断としてはOKかもしれません。

独立心がなくなった自分が悪いとか、ダメなやつとか、そんなことは決してありません。

それに、また独立したくなる時が来るかもしれませんし。

おわりに

税理士試験も終わってホッと一息ですが、人によっては今後の人生を左右する転職が待っているかもしれない8月。

税理士業界にとって、8月と12月(←税理士試験の合格発表)は、特別な月ですね。

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【編集後記】

お盆休み中、朝7時の中央線はさぞかし空いてるだろうと想像して乗車したら、以外にもサラリーマン風な人たちが沢山いらっしゃいました。

みなさまお疲れ様ですm(._.)m

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