第22回信州爆水RUN in 依田川(以下、爆水RUN)に参加してきました。
ランニングイベントなのですが、名前の通り川の中を走るという、かなり珍しいイベントです。
暑い時に川の中を走るのは、きっと気持ちいいだろう、といった感じで舐めてかかりましたが、気持ちいいどころかサバイバル感に溢れる、それはそれは壮絶な大人の川遊びでした。
東京から会場へのアクセスは新幹線か車で
爆水RUNの開催場所は長野県上田市です。
東京からのアクセスは次の通り。
新幹線・・・当日移動なら東京6時28分発で上田駅下車、送迎バスあります。
車・・・関越道、上信越道を使って、空いていれば3時間ぐらい。受付が8時から9時なので、可能なら前日に鹿教湯温泉や霊泉寺温泉(会場から車で20分)などで宿泊した方が、当日が楽です。
通常のランとは違った準備が必要
爆水RUNは、川の中や岩場を走ります。石には藻が生えてますので、川の中がとにかく滑りやすいです。
滑った時の怪我防止のためにも、長袖のシャツ、タイツなど足を守る服装、軍手を付けて走った方が良いです。筆者は軍手に気づかなくて、当日走っていて後悔。。
靴は普通のランニングシューズで良いですが、初心者向けのごついシューズの方が良さそうです。
他の参加者の方も、だいたい長袖とタイツにランニングシューズという組み合わせでした。中には、ランニング+半パンという強者のおっちゃんもいましたが。。
なお、頭部の保護が必須ということで、会場でヘルメットを借ります(自前のヘルメットも可)。ヘルメットが必要とは、どれだけ危険なのでしょう(-。-;
壮絶なる大人の川遊び
コースは会場近辺を流れる川を往復する設定で、距離は8kmです。ただ制限時間が2時間30分で、8kmの割に随分長い制限時間が不気味です。
川と河川敷の何れかを走れば良いのですが、どちらも大きめの石ころ(20cmぐらい)が転がっているので、走りづらいことこの上なしです。
足元が危ないのでどうしても視点が下に落ちますが、ある程度自分でコースを見つけて走る必要があるので、先の方も見ながら最適なコースを探りつつ走っていく感じです。
スタートは、ランナーが横一線に並ぶスタイル。
スタート直後とゴール手前は陸路ですが、コースは全体的に狭く追い抜きポイントが少ないので、上位入賞したいランナーはスタートダッシュを決める必要があります。
写真に写っている橋を左へ渡り、いよいよ川の中へ。
入水地点です。
iPhoneを防水ケースに入れて撮影しているため、防水ケースが邪魔した画像になってしまっています。
川の中は、とにかく滑りやすくなっています。川の流れも早いため、余計に足を取られる感じになります。ここで走るとか無理無理。
この写真の光景は、比較的平和な感じです。
これも比較的平和な光景。腰まで川につかっている人もいますね。
川の深さが1.6mぐらいあるところや、テトラポットで堰き止められた場所だとか、滝になっちゃっているところとか、かなり危険な香りがする場所があちらこちらに有りました。
写真を撮りたかったのですが、とてもそんな余裕はなく、身の安全の確保で必死です。下手したら流されます。
泳いだ方が楽かと思い、泳いでみましたが、水位が中途半端に少なく(30cmぐらい)、川底の石にゴツゴツ当たって痛いです。かといって立ち上がれば滑ってコケるし、もうどうしたら良いのって感じ。。。
コースは川だけではなく、岩場もありますよ。
これ、走って通過できる人はいるのですか??
コースは川か河川敷を通ればOKですが、写真のように川の流れが急(しかも遡上)で、河川敷も何というか岩山ですよねコレ的な感じで、泣きたくなります。
これ、楽そうに見えますけど、全ての石がもれなくヌメッています。コケたら大ダメージ間違いなし。ちなみに往路は登り、帰りは下ります。
これだけ危険なコースなので、地元の消防団の方がコースのあちこちに配置されていて、川に流されるランナーの救助のために備えています。
実際に流されているランナーと救助されている消防団の姿を見かけました。。。
数え切れないほどコケ、脛を岩に2回強打しつつ、何とかゴール。
水の中を走ること、岩場や石ころの中を神経使いながら走ること、そして35度の気温の合わせ技で、かなりの体力を消耗したようです。
コースは8kmほどなのに、体力の消耗度はハーフマラソンに匹敵します。いやぁ、なめてました。
壮絶な水遊びでした。。。
来年も参加するか?と問われれば、答えは「喜んで参加します!」ですね。
マラソン大会とは違ったしんどさ、注意して走らないと大怪我をする可能性がある、アクセスが大変など色々あるのですが、最低限の安全の保障がある中で自然に挑むというのは、何とも言えない快感です。
走り始めは、行く手を阻む川にうんざりしていたのですが、後半は川でコケるたびに、隣のランナーと顔を見合わせてヘラヘラ笑ってました。(熱中症でおかしくなったのでは無いので念のため。。)
ということで、来年の開催を今から心待ちにしています!
頑張った後のお楽しみ
頑張った後のお楽しみです。
これらは全て無料。地元長野の新鮮野菜に、揚げ物みたいなのは爆水パン、右の器はきのこ汁です。
食器は通常使い捨てなのですが、この大会は食器のレンタル制を採っています。100円を預り金として支払い、食器を返却すれば100円が戻ってきます。
環境に配慮した、良い取り組みですね。
他にも、かき氷が無料で、おかわりOKです。
普段はかき氷を食べないのに、今日は4杯頂きました。あまりに暑かったので。。
他にも有料ですが、ビール、焼きそば、カレーなどの用意があります。先ほどのレンタル食器を持参すれば50円引き。
参加賞はきのこ。さすが長野です。
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【編集後記】
たまには、一風変わったランニングイベントも楽しいものです。
ただ、怪我したくないランナーは、この大会の参加は慎重に判断したほうが良さそうです。