税理士試験を専門学校で学習している方にとって、他校の模擬試験は気になる存在ではないでしょうか?他校の模擬試験は受けるべきか否か、自らの経験を基に考えてみたいと思います。
結論は必要なし
いきなり結論ですが、他校の模擬試験は受ける必要がありません。
通学している学校の模擬試験をちゃんと受ければOKです。
筆者は5科目全て大原の通学講座(社会人講座)でしたが、問題なく合格できています。
ただし、通学している学校の模擬試験は必ず受けましょう。受けない人はいないと思いますが・・・。
同じ学校でやり切れば必ず合格できる
大原もTACも、これまで合格実績を十分に積んでいる受験指導校です。
結果を出すための方法論に多少の違いは有るでしょうが、どちらのルートを通っても、どちらの流派に属しても、学んでいる学校一本でやり切れば知識面の不足はない筈です。必ず合格できます。
他校での受験は、普段と違う環境の受験のため場慣れするために有効との意見も聞きますが、それは税理士試験を初めて受ける人に限った話でしょう。
初めてだったとしても、今までの人生で何度も試験を受けているでしょうから、メンタルを鍛えるためだけの他校受験は、やはり有益とは思えません。
他校の模擬試験を受験する筈だった時間は、弱点克服か気分転換の時間に充てましょう。その方がはるかに有益ではないでしょうか。
やり切るとは?
やり切るとは、どのような状態でしょうか。
筆者が考える「やり切る」とは、模擬試験についていえば、次のような受験態度のことです。
・公開模擬試験や直前模擬試験は、現在の知識レベルを診断してくれるツールだと心得る。
・準備不足でも受験する。本試験に近い緊張感を味わうのも試験勉強の一つ。
・受験前は良い結果にこだわる。それこそ全国一位を取るつもりで頑張る。
・受験後は結果に囚われ過ぎない。
・出来なかった問題は、回答中の思考過程を思い出し、どのような思考や知識が拙かったのか検証し、完全に是正する。
・たまたま出来た問題は、出来なかった問題と同じ扱いとする。
筆者の受験時代はどうだったのか?
これまで不要論ばかり述べてきましたが、筆者が受験生の時代は、実は他校の模擬試験を受験するか検討していました。
検討した理由は、それはそれは軽い理由で、道場破りだ、他流試合だと称して、TACでランク上位に入って叩きのめしてやる、といったものでした。
最終的には、何となく面倒だったのと、何よりも結果がボロボロだった時にショックを受けたくない、という情けない理由で受けませんでした。
そんな筆者でも、ちゃんと税理士試験には合格できましたので、他流試合は不要です。
くどいですが、その時間は別のことに使いましょう。
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【編集後記】
本記事を書くにあたって初めて知りましたが、大原とTACで公開模擬試験を行う時期が微妙に違うようです。TACは6月中旬、大原は7月中旬です。
筆者の受験時代(平成12年〜平成16年)は、大原は6月中旬でした。大原が開催時期を変更したのは何故でしょうね。